内視鏡検査のご案内
なぜ内視鏡検査が必要なのかご存知でしょうか?
近年日本では悪性新生物(いわゆるガン)で亡くなる方が最も多く、3人に1人はガンで亡くなる時代です。2020年の統計調査では日本人のガン罹患数で最も多かった臓器は大腸、ついで胃となっています。胃癌・大腸癌は男女とも40歳以降から急激に罹患率が高くなり、年齢とともに高くなります。ですが、胃癌・大腸癌は早期発見、早期治療をすれば確実に完治できるガンです。そして、早期に発見する方法が唯一、内視鏡検査なのです。早期癌は無症状です。症状が出てしまったら手遅れともなりかねません。定期的な内視鏡検査をお受けください。
当院で行っている内視鏡検査は、上部内視鏡検査(胃カメラ)と下部内視鏡検査(大腸カメラ)です。患者さまに安心して検査を受けていただけるように、最先端のオリンパス社検査機器を導入し、より正確な内視鏡診断を行っています。また、苦痛の少ない眠った状態(静脈麻酔)での検査も可能です。その場合は自動車での運転ができませんので、公共交通機関またはご家族の送迎付で来院ください。
内視鏡検査は胃カメラ・大腸カメラのいずれも月曜日から土曜日まで毎日可能です。予約はお電話でも可能ですので、お気軽にお問い合わせください。
□上部内視鏡(胃カメラ)
- 眠った状態(静脈麻酔)での上部内視鏡(胃カメラ)検査を希望される場合は、経口からとなります。
- 基本は口から小指くらいの太さの内視鏡を挿入しますが、鼻から5mmくらいの太さの内視鏡を挿入する経鼻内視鏡検査も可能です。
検査の流れ
<検査前日>
・21時以降は検査終了までお茶・水以外はとらないようにして下さい。
<検査当日>
・朝は絶食です。
・検査前に消泡剤(胃の中の泡を消す薬)を飲んでいただきます。
・口または鼻の局所麻酔、胃の動きを抑える筋肉注射を腕にしてその後検査開始となります。
*検査時間は10分程度です。
*必要に応じて気になる部分の病理組織検査やピロリ菌の検査を行います。
<検査後>
・画像を見ながら説明いたします。ただし、静脈麻酔で眠って検査された場合は1時間程度休んで頂き眠気がとれてからの説明になります。
*1時間は絶飲食でお願いします。その後の食事は消化の良い、胃に負担の少ない食事でお願いします。
□下部内視鏡(大腸カメラ)
大腸内視鏡は人差し指くらいの内視鏡です。下剤で腸の中をきれいにした後、肛門から挿入し、大腸全体を観察します。眠った状態(静脈麻酔)での検査も可能です。
検査の流れ
<検査前日>
・消化の良いものを食べてください。
・21時以降は絶食でお願いします。
・21時に下剤を内服して頂きます。水分はお茶・水は飲んでかまいません。
<検査当日>
・朝絶食で水分はお茶・水は飲んでもかまいません。
・自宅にて2Lの下剤(腸管洗浄液)を作っていただき、指定の時間
(11時来院の場合は6時から、14時来院の場合は8時)から内服してください。
*下剤服用後、排便が10回程度あり、透明で薄い黄色となれば検査可能です。予約の時間に来院してください。
*自宅での下剤服用に不安がある方は院内での服用も可能ですのでご相談ください。
<来院後>
・排便の確認をします。
・検査着に着替えていただきます。
・お腹の動きを抑える筋肉注射を腕にし、検査開始です。
・検査時間は20分程度です。
*ポリープ切除を希望されている場合で、ポリープがあれば同時に切除します。
・検査終了後着替えていただき、画像を見ながら説明いたします。ただし、眠って(静脈麻酔で)検査を受けられた場合は1時間程度休んでいただき、その後目が覚めてからの説明になります。
*検査後の食事は消化の良いものでお願いします。
*ポリープを切除された方は、1時間程度点滴をします。その後は帰宅していただき安静にお過ごしください。
□ 内視鏡的大腸ポリープ切除術
当院では日帰りでの大腸ポリープ切除を行っています。大腸検査中に見つけた場合もその場で切除可能です。ポリープ切除ご希望の方は、詳しくは受診時もしくは電話でお問い合わせください。
内視鏡検査・手術料金の目安
上部内視鏡検査:約6000円~約15000円程度
下部内視鏡検査:約6000円~
ポリープ切除術:約15000円~約20000円程度
*上記の料金は3割負担時の目安となります。
*使用する薬剤の種類や点滴の有無、治療の内容によっては上記の料金と異なることもありますのでご了承ください。